オスカー・グティエレス・ルビオ
Jan. 3, 2010
レイ・ミステリオ・ジュニア(Rey Mysterio Jr.)のリングネームで知られるオスカー・グティエレス・ルビオ(Óscar Gutiérrez Rubio、男性、1974年12月11日 - )は、メキシコ系アメリカ人のプロレスラー。カリフォルニア州サンディエゴ出身。WWEのSmackDown!所属。
スペイン語ではイホ・デル・レイ・ミステリオ(Hijo del Rey Mysterio)で、日本語に直訳すると「神秘の王の息子」となる。ただし、レイ・ミステリオ(シニア)は彼の父親ではなく叔父である。WWEではオーナーのビンス・マクマホンの方針によりレイ・ミステリオと名乗る。
160cm前後の身長で、本来は軽量級のレスラーであるが、2メートルを超える巨漢も珍しくないアメリカンプロレスの世界で大人と子供ほどの体格差がありながら、その天才的なセンスと技術を駆使してヘビー級選手に混じって試合を行うことも少なくない。
メキシコ系であることを誇りにしており、腹部にタトゥーでMEXICANと彫られている。また、親友だったエディ・ゲレロの死去以降は腕のバンドに、エディ・ゲレロのイニシャル「EG」の二文字を記している。
来歴
オスカーは1989年、15歳でメキシコ、ティフアナでデビューした。デビュー当時のリングネームはコリブリ(Colibri、ハチドリ)。その後、WWAなどで活躍した叔父のレイ・ミステリオのマスクを受け継ぎレイ・ミステリオJrを襲名。
1992年にAAAに入団。1995年にはシコシスからWWA世界ウェルター級王座を奪取。同年WARのスーパーJカップ参戦で初来日。その後もフベントゥ、エル・イホ・デル・サント等と王座を争い、1995年にECWにシコシスと共に参戦、アメリカのファンの前で本場のルチャリブレを披露した。
WCW
1996年にWCWに移籍。デビュー戦でディーン・マレンコからWCW世界クルーザー級王座を奪取した。同王座を通算5回獲得するなど、クルーザー級戦線で活躍。特にハロウィン・ヘイボック'97で行われたエディ・ゲレロ戦は名勝負として名高く、後に双方とも生涯のベストマッチとして上げている。またケビン・ナッシュらスーパーヘビー級の選手を次々に破ったことから「巨人キラー」の異名を取った。1998年から1999年にはエディに敗れたためにLWoの一員としても活動。LWoの解散後はコナン、ビリー・キッドマン、エディらとフィルシー・アニマルズを結成した。同年2月21日に行われたケビン・ナッシュ&スコット・ホールとの一戦にミステリオのマスクが賭けられ、敗れたためにマスクを剥がされ素顔を晒すことになった。以降はWWEまで素顔のままファイトしている。2001年3月26日、キッドマンとのコンビで初代WCWクルーザー級タッグ王座を獲得、当日がWCW最後の大会となったため史上唯一の王者となった。
WWE
2002年夏、WWEと契約。異例の事態ではあるがミステリオ、ビンス・マクマホン双方の希望により再び覆面レスラーとなり、7月25日にSmackDown!で行われたチャボ・ゲレロ戦でデビュー。当初はレイ・ミステリオJrとコールされていたが、しばらくしてレイ・ミステリオに登録名が変更された。SummerSlam2002ではカート・アングルと対戦したが敗れる。秋からはエッジとのタッグで初代WWEタッグ王者決定トーナメントに挑戦。決勝で敗れるも、翌週には優勝したクリス・ベノワ&カート・アングル組、ロス・ゲレロス(エディ&チャボ)との3WAYを制し第2代王者となった。2003年からはクルーザー級戦線に参戦し、マット・ハーディーを破ってクルーザー級王座を獲得。以降はタジリ、ジェイミー・ノーブル、チャボ・ゲレロ、スパイク・ダッドリーらと王座を争い、クルーザー級戦線の絶対的な主役として活躍した。
2004年秋からはクルーザー級戦線を離れロブ・ヴァン・ダムとのタッグを結成。12月9日にはケンゾー・スズキ&レネ・デュプリー組からWWEタッグ王座を奪取。2005年1月13日に開催されたSmackDown!でのタッグ王座を賭けたフェイタル4ウェイ戦でロブ・ヴァン・ダムが負傷、その後長期離脱しバシャム・ブラザーズに王座を奪われるが、長年の親友であるエディ・ゲレロとタッグを組みNo Way Out 2005でタッグ王座を再奪取。以降、パートナーであるエディと腕試し的なシングル戦でWrestleMania 21で対戦し勝利。その後2005年からデビューしたMNMに王座を奪われてから両者の間に不協和音が流れ始め、そのことが原因でエディはヒールターン。ミステリオの息子のドミニクは実はエディの息子であり、その親権を巡っての抗争というストーリーが組まれた。両者はJudgment Day 2005、The Great American Bash 2005、SummerSlam 2005で連続して対戦。SummerSlamではドミニクの親権を賭けてのラダー・マッチで勝利した。
エディとの抗争終了後、10月21日のSmackDown!でのJBLとの試合中にエッジ、クリス・マスターズから襲撃を受ける。エッジのスピアー、クリス・マスターズと立て続けに攻撃を受け、フナキ、ハードコア・ホーリーらに救出される。これをきっかけとしてRAWスーパースターとの抗争を開始。11月に行われたTaboo Tuesday 2005にSmackDown!のメンバーとして登場し、RAWのスーパースターであるマスターズ、ジーン・スニツキーと対戦し勝利。その流れでバティスタとタッグを組み、短期間タッグ王座を手にしていた。11月14日のエディ・ゲレロ追悼大会ではショーン・マイケルズとの初対決が実現、勝利を収めた。
Royal Rumble 2006では、2番手として登場。1番手のトリプルH共々60分以上闘い続けた。終盤、協力攻撃を見せたロブ・ヴァン・ダムを誤って敗退させてしまい、トリプルHとランディ・オートンのダブル攻撃に遭うが、これを回避。トリプルHはオートンに攻撃し、ミステリオに狙いを定める。しかし、これも回避してトリプルHを敗退させることに成功。しかし腑に落ちないトリプルHがリング下でミステリオを鉄階段に叩き付けてリングに戻す。オートン優勝と思われたが、投げ落とそうとしたオートンをミステリオが切り返し、オートンが敗退。ミステリオが、WrestleMania 22での王座挑戦権を獲得した。オートンの挑発で組まれたNo Way Outでの試合で一度は挑戦権を失うものの、SmackDown!GMのセオドア・ロングの計らいで再び王座挑戦が決定。WrestleMania 22では、大会前日に行われたWWE殿堂において、エディ・ゲレロの殿堂入りプレゼンターをクリス・ベノワ、チャボ・ゲレロと共に務め、大会当日のカート、オートンとのトリプルスレットを制して世界ヘビー級王座を獲得した。なお、クルーザー級のスーパースターで世界ヘビー級王座を獲得したのはこれが史上初。さらに覆面レスラーが世界ヘビー級王者を獲得したことも史上初である。
7月23日のThe Great American Bash 2006にて、挑戦者であるキング・ブッカー(ブッカー・T)に王座を奪われる。チャボ・ゲレロとの抗争を経て"アイ・クイット"マッチに敗れ、膝の手術に伴う長期欠場した。
2007年2月、杖をつきながらも久しぶりにSmackDown!に登場するがウマガにサモアン・ドロップやヒップ・アタックを受けて担架で運ばれていった。 同年のサマースラムで復帰する。対戦相手のチャボ・ゲレロに勝利する。その後のSmackDown!で再びチャボ・ゲレロと"アイ・クイット"マッチを行い前回やられたことをやり返す形で、ひざを椅子で攻撃し勝利を収めた。その後はフィンレーと抗争。
2008年は世界ヘビー級王座戦線で活躍する。No Way Out前のチリ公演で右上腕筋を断裂する怪我を負うがPPVに出場。しかし王座奪還とはならなかった。その後は長期離脱を強いられる。 6月19日のWWEドラフトでRAWに移籍した。7月7日のRAWで復帰し、対戦相手のサンティーノ・マレラを破り、復帰戦を勝利で飾った。その後はケインと抗争を開始する。
2009年4月のWrestleMania 25でJBLをわずか21秒で下し、IC王座を獲得した。4月13日のドラフトでSmackDown!に移籍が決まる。移籍後はクリス・ジェリコと抗争を繰り広げ、6月7日のエクストリーム・ルールズで試合終盤に619を狙った際にジェリコにマスクを奪われ、動揺した隙にフォールを奪われ、IC王座を失う。6月15日のRAW3時間特番で再戦権を行使するが王座奪取とはならなかった。同じ週のスマックダウンでジェリコにザ・バッシュでのIC王座戦を要求する。しかしジェリコは再戦権を行使したことに触れ挑戦したいのならマスクを賭けろと言い、ミステリオはそれを了承する。そして6月28日のザ・バッシュでの試合終盤に再びマスクを取られるがもう一枚マスクをつけていたため素顔が出ることはなかった。それに動揺したジェリコの隙をつき619から一連の流れで勝利し、IC王座を奪取する。その後7月にドルフ・ジグラーに襲撃され、それにより抗争を開始する。9月4日のSmackDown!でジョン・モリソンと防衛戦を行うが、フォールを奪われ、IC王座を失う(これは、ミステリオがWWEの薬物規定違反で30日間の謹慎処分となったために組まれた試合である)。10月に行われたブラッギング・ライツでのフェイタル4ウェイ形式の世界ヘビー級王座戦に参戦するが王座獲得とはならなかった。さらにその試合中の行動が原因となり、同じく試合に参加していたバティスタから暴行を受ける。その後はバティスタと抗争を繰り広げている。